2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大野一雄フェス、斎藤、トンミ

三日間の百歳記念フェス。横浜バンクアート。29日のトークで渡辺保は大野には俳優性、溶ける身体、西洋性があると語る。また中村文昭は、生も死も一つということは、自己と他者の境もなくなるとし、さらに舞踏の発生には戦争での価値観の崩壊が影響を与えた…

マサビュオ、河村、志水、ジャズ

恵比寿日仏会館でかつての先生、ジャック-プズー・マサビュオの写真展。日本の風景を水に映った姿で切り取る。当時習った中井珠子に30年ぶりで遭遇。 次いで銀座青木画廊で河村悟展。印画紙に直接映したものとボラを使った黒と白の作品はなかなか美しい。 更…

百歳。踊りに集うパワーは凄い

大野一雄百歳記念のイベントが、横浜バンクアートNYKで10月27日に始まった。細江英公の写真集が完成し、各地から集った舞踏家たちが踊り続け、凄まじいパワーだった。特にYAP/KAZのパーカッショングループの音が会場に活気を与えた。後藤茂が刀を持って行っ…

上星川、ジョナス・メカス

新しい雑誌『コルプス』のために大野慶人インタビューを行った。やや酔いながらの五時間は充実した時間だった。 大野舞踏研究所は相鉄の上星川駅から丘の上、昨年の今頃、ここにしばらくジョナス・メカスが来ていた。ダンサーやカメラマンと通い、大野と踊る…

佐熊桂一郎を見る

ある画家の存在を知った。油で日本のイコン的世界を描く。神社に昔から奉納されていたような雰囲気で、顔はシンプルな巫女的表情だが、本物はなんとも魅力、独特の質感がある。 とあるコレクターのお宅で見せていただいた。山下菊二、クービンなどの傑作に触…

ダンストリエンナーレ2006

青山円形劇場とスバイラルホールなどで、ダンストリエンナーレが始まった。三年に一度のダンスフェスティバルで海外からも多くのダンサー、グループが参加する。22日の初日は上村なおかとカンパニー7273。 上村なおかの『最後の星』は横山愛とのデュオ。冒頭…

合田成男、中村文昭、西川箕乃助

写真はテルプシコール舞踏新人シリーズ講評会の合田成男(左)と中村文昭。出演者五人に賞状授与、賞名説明の後、批評家による講評がある。厳しい意見も出るが、初めて来た観客は、こんな丁寧な会、踊り手のためになる会はないといった。他に講評者は佐藤正…

舞踏新人シリーズ@ テルプシコール

中野のテルプシコールで開催されている新人舞踏家発掘、研さんの場、舞踏新人シリーズは二十数年、33回を数える。今回は五組。鶴山欣也のところに来ている外国人二人、小林嵯峨の弟子二人、大野一雄の弟子、大森政秀の弟子。今日は最終日で1700から。あと講…

マグサレの魅力、ダンチョウテー

小林嵯峨、宮下省死、成瀬信彦。アクのある三人が三者三様、悪くいえばバラバラになるかと思いきや、なんとも素晴らしい。久しぶりに舞踏の混沌、おどろおどろしさ、馬鹿馬鹿しさ、気持ち悪さが満杯。インバクト抜群で、まさに暗黒舞踏。ゴムで宙吊り、ミイ…

新宿のドヤ、石丸魚

写真は新宿のドヤ街。南千住で見かけた一泊2000円などの宿と同じ作りの極端に天井が低い宿が新宿にもある。つまりは極度に狭い「個室」。一度は入ってみたいのだが。近くに前に頼んでいたデザイナーの事務所があった。不思議な地帯が駅のすぐそばにあるが、…

即興シアター『カバレット』

南北線王子神谷の劇場、シアターバビロンの流れのほとりにてで、舞台。杉田丈作、井上みちるの舞踏に加藤啓の人形、美術、千野秀一の音楽。混沌をエンターテイメントにしようという試みだが、千野がいい。携帯レコードプレーヤーの導入からシンセ、生音の増…

残波、Viron 、そして阿佐ケ谷

沖縄太鼓グループ残波、ZAMPAを見る。リズム感はひっかかるが、獅子舞からコントなど、楽しいエンターテイメント。オーチャードだったので、本店前のヴィロンでフレンチ。ワインの有馬に奨められて何度か。パンが有名だが、しっかり旨くボリュームがある。子…

人・形(ヒトガタ)展@ 丸善 OAZO

人形作家からフィギュアまで三十九名の作品が集まった。四谷シモンの弟子もいれば独自の活動をする人も多い。今回『TH』でインタビューした井桁裕子による舞踏家最上和子の人形は屍体のようなインパクト、新作の赤ちゃん二つも可愛いながら見事なディテール…

日韓、ダンスシード、大野一雄

日韓ダンスコンタクトを二日見た。韓国も見るたびに変わっている。ただモダン、コンテンポラリーのなかで模索している。中ではキム・ヨンチョルのグループが舞踏的モチーフと緊張を模索しつつ、伝統舞踊の匂いをただよわせるところにひかれた。楠原竜也は面…