2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大橋可也はやはり凄いよ

吉祥寺シアターでマチネとソワレ一日だけ。新人の宝栄にバケツを被せて首を振らせる、古舘の一方向の動きのリフレイン、ミウミウと皆木のデュオなど、それぞれ印象的だが、圧巻は垣内友香里と神村恵のコンビ。スキンヘッドの垣内と普段着の神村が観客席にい…

越後妻有トリエンナーレ、ヒグマ森

25日早朝、新潟の十日町へ。第三回トリエンナーレ。車もなく作品も地域も拡大したためバスツアーで回る。二日通して印象が強いのはボルタンスキー。廃校を独特の暗く人の潜在意識に働きかける作品にかえた。カルマンの照明も効果的で、日常的な素材を巧みに…

若冲と江戸絵画を見る

若冲人気は鰻登り。平日朝開館時間から行き、目当てを先にゆったり見る。休憩は鶴屋吉信の白桃シャーベット420円。カチカチだけどピュア、シンプルな味が二つ割りの白桃に詰まっている。見逃される親子コーナーのプライスコレクションから常設の若冲「鶏扇面…

玉野黄市還暦舞踏@ ゴールデン街劇場

土方巽の初期からの弟子玉野黄市は早くに渡米し、ロスで舞踏活動をして、国際化の一翼を担ってきた。その動きと世界は独特のものがあり、舞踏創世期の匂いを感じさせる。その玉野も六十、師土方巽より長く踊る。 新宿ゴールデン街は活気が戻っているが、そこ…

ダンス白州、大野慶人、福士正一、上杉貢代、田中泯ら

ここに来ると大勢知人に会う。知らなくても話すとだれかとつながっている。国内外、大きなネットワークが、山梨に集約する。 17日竹林。佐成哲夫は地面に横たわったところから、彷徨い始めた。そして倒木によじ登る場面はかなり絵になった。石原志保は農家の…

神村恵VS種子田郷

神村恵はいま最も面白いダンサーの一人。愚直に自分の動き、踊りを追求している。いわば手塚夏子、大倉摩矢子などに共通して、踊りへの意識が見える表現者だ。種子田郷はマックのクリック音や自然音を加工し独自の音を模索する音楽家。どちらも求道的かつた…

ささらほうさら、ほうさらさらら

ラクダカン出身の安田理英率いる女性だけの舞踏グループ。音楽とともに魅せる部分はあるが、後半が少々冗長。音楽と合わない部分を多用し、インバクトを与えてほしい。 写真は 車中で熟睡、夏の酔い

日本画展から濡れる肉体へ

横浜美術館で俊英による日本画?展。春の都現代美術館と松井冬子だけかぶっているが、違う作品で可能性を示した。中央に展示された横長の大きい作品は、森のような空間の裂け目から、水の溜まる廃墟のような暗い空間を差出し、見たことのない感覚にひきつけ…

鶴山欣也、山本萌

海外からのゾラ、ヒメネスら三人を舞台にのせた。よく見るとそれぞれ動きが面白いが、伝わりにくい。個々を立たせ見せる工夫が必要だった。鶴山はさすがにしっかり存在感を見せていた。 山本萌は尺八の関野秀男と奇妙な呼吸から舞台に入ったが、山本当初かな…

神とユッスー・ンドゥール

と書くと、神様のようだが、「ダンスがみたい」の神雄二の舞台だ。最初は川野真子とのデュオ。クラシック一曲で通す潔さはいいが、川野の持つ奇妙な要素は出ずに真面目。最後に朝の食卓が作られるがアクセント程度で意味はない 二つ目は蝿男の話で役者を二人…