2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

maldoror106★フリオ・ゴヤ、舞踊学会、透視的情動

■…………………………………………………………………………■ マルドロール ■…………………………………………………………………………■ mail magazine ■…………………………………………………………………………■ contents no.106.2006.11.30 ■…………………………………………………………………………■ Nobuo Shiga ■…………………………………………………………………………■ ★メールアドレスは☆…

名倉、野原一郎、プリュリエル

名倉ジャズダンススタジオ公演はとっても面白かった。青山劇場でゲストに鳳蘭、三木雄馬、佐藤洋介、桑原文生などの若手実力派を迎え、楽しい舞台を作りあげた。冒頭の群舞から階段式に上下する舞台を生かし、迫力のある展開。ゲストも魅力的だが、五十人以…

透明迷宮@ いずみホール

西国分寺のいずみホールは独特のシンプルかつ教会のような雰囲気が、笠井の感覚に合う。高橋悠治との作品で今回は振付けのみ。 上村なおかとフラフラ入ってきて戯れるようにピアノの前へ立つ悠治。即興で奏でるピアノは、テンションも音自体もすばらしい。上…

ボテロ、コンドルズ、松下正巳

ブラジル出身でスイスで活動するギレーム・ボテロは、巨大な鮫のオブジェ三つに、奇妙な動きをする女性、マッサージの男と客という設定で、噛み合わない関係がダンスのような動きをつくる。冒頭の黒ビニールを被った男が息を詰める窒息感が、全体のトーンを…

ヤスミン、ジュリ・ニオッシュ

ヤスミン・ゴデール作品は男女デュオで男が相手の動きを制限しながら作っていく世界。歪んだ感覚が誇張されたリアリティを獲得している。なにより灰野敬二のバイオリンと声の不快な音が効いている。 ジュリ・ニオッシュの作品は回転するプロジェクター装置に…

ルカバリエ・今津@ 青山円形

レンツ作品は闇のなかでソロ。見えない舞台への意欲を買う。さらに踊り続ける執拗な腕の回転はミニマルかつ身体のリアリティを出す。しかしシビアにいえばそれだけだ。次の位相を獲得しないと、挑戦の枠内にとどまる ラララの過去で語られがちだが、その技術…

言葉とダンス、飯村昭彦

11.5のダンスフォーラムは「言葉とダンス」。三浦雅士は基調トークで、言語とダンスは根源的な人間の表現と語る。副島博彦によるインタビューで森下真樹は、口下手ゆえの身振りが独特の動きを産んだと感じさせた。榎本了一によるインタビューでは、伊藤キム…

デロワイユ、まことクラヴ@ 円形

ダンストリエンナーレでは、カナダ・モントリオールのダニエル・デノワイエが三人の女性を振り付けた。ギターアンプのフィードバック、いわゆるハウリングを使いながら、それぞれの独自の動きを生かした舞台。特に足にこだわったダンスや映像には、アイデア…

トリエンナーレ、浄智寺舞踊

トリエンナーレのディレクターズフォーラム。テーマは「フェスティバル」で、イスラエル、フランス、ドイツ、カナダ、韓国、日本のディレクターらが集まって、プレゼンと各国事情紹介からフェスティバルの意味と未来について語り合った。特に新しい意見や知…

のぎすみこ@ZAIM

バンクアートからザイム、ZAIMに立ち寄った。ここでのぎすみこ展をやっている。部屋を一つ丸ごと、なかに布で白い空間を作り出す。女性器を思わせる物体、虫の幼虫が羽を付け回る空間は、静かに白く静謐だ。もろエロスを見る人もいれば、優しい空間を感じる…