2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

笠井叡VS高橋悠治@セッションハウス

6月21日、5週4回公演のラスト。 高橋悠治がピアノでバッハの「フーガの技法」を弾く。ポロン、こぼれるように流れる音はポロン、こぼれるように流れ、それが次第に舞台に満ちていく。初回は音の雨、音符の降るなか笠井がそれを浴びながら踊っている印象だっ…

秘する肉体 大野一雄の世界

大野一雄100歳記念写真集が出た。「秘する肉体(からだ)大野一雄の世界」クレオ刊。四十数名の写真家が捉えた、五十年代からいまに至る半世紀、大野の姿がそれぞれの眼差しで描かれており、非常に見応えがある。写真で描く大野一雄史、といえるものだ。見続…

ナーゼリーを聴く

イランのクルド民族歌手シャハラーム・ナーゼリーの舞台。叙事詩シャー・ナーメを歌い、スーフィズム、イスラム神秘主義の詩を歌にする。弦1または2、パーカッション2の構成。たぶん3、4弦のオープンチューニング、ワンコードのリフレインが基本で、円盤状の…

相良ゆみVS 倉嶋正彦@ZAIM.0722

大野一雄のところで相良ゆみと出会ってから何年もたつ。竹を持たされて従順に振る舞うさまは、真面目な人との印象を越えるものではなかった。 だが脇川海里のイマージュオベラでアラベスクをやったときに、その存在感にオヤと思った。それは旗揚げで全体とし…

森繁哉、福士正一、阿部利勝

神楽坂ディブラッツに東北舞踏襲来、二日間打ち上げで朝。写真は照明を担当した平地康浩 志賀信夫

ダニエラ、正朔

オーストリアの舞踏家。日本、駱駝艦で修業してキャリア6年。オーストリアに帰り舞踏グループを立ち上げ、秋に初公演予定という 下手手前にツンのみでしゃがみ動きだすポーズがいい。美的意識がはっきりしている。そして捩れた姿勢のアンバランスさが魅力。…

ブラックブランブール、ちろり

渋谷AXでフランスのブレイクダンスグループ、ブラック・ブラン・ブールなどのダンスライブを見る。東京の夏音楽祭の企画のためか、ダンス批評関係者、内野儀、高橋睦郎さんらの姿も見えた。 前日ワークショップやミニライブなども見たが、際立ったテクニック…

最上和子、ほうほう堂、今野真弓

最上和子は舞踏家。ストライプハウスギャラリーで井桁の球体関節人形とのデュオを踊る。最上をモデルに作った分身のような存在と独特の風景を作りだした。それ以上の踊りか立ち上がるかはこれからだが、人形と最上がどう付き合うかにかかっている。何かが生…