日韓、ダンスシード、大野一雄

日韓ダンスコンタクトを二日見た。韓国も見るたびに変わっている。ただモダン、コンテンポラリーのなかで模索している。中ではキム・ヨンチョルのグループが舞踏的モチーフと緊張を模索しつつ、伝統舞踊の匂いをただよわせるところにひかれた。楠原竜也は面白いが詰め込みすぎ、堅田知里はもう一つ挑戦がほしい。上村なおかは、冒頭暴力的な音がいま一つだが、その後は丁寧な踊りの追求が美しかった。
ダンスシードはカンパニーノマドが新人育成のために行っている。今回行けたのは最終日のみで、ピンクの磯嶋未来はオーソドクスで弾けなかったが、壁を使った場面などが面白い。これからに期待したい。ゼンザイ大輔は走るサラリーマンから崩れていき受けた。だが受けに甘んじたらドツボにはまるかもしれない。
翌日浅草橋で大野美術展。アルヘンチーナ、パリ公演の照明プラン図が珍しい。大野慶人が一雄人形と踊り、最後は研究生たちに囲まれ床で踊る姿が素晴らしかった。
写真はメキシコの弟子が作って届けた大野一雄人形