2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

竹本真紀・松澤宥、合田佐和子

竹本真紀という美術家が松澤宥との二人展を開くというので赴いた。昨年亡くなった松澤にどうアプローチをするのかが、関心の一つ、かつ会場のザイムにいる宮田徹也が竹本の前の作品を絶賛していたのが、奥歯に挟まっていた すると詩人の朗読。主婦歌人田中槐…

ク・ナウカと林檎

「奥州安達原」の初日。実験的、宮城聰の挑戦が光る。大学の体育館に異なる世界を作り出した。人を食らう鬼婆伝説と時代が重なる浄瑠璃でいまと中世をつないだ。しかけ、展開も見事で大高浩一、寺内亜矢子、トリックスター牧野隆二がしっかりとした演技、さ…

「私は血」は見のがせない。マジ

ヤン・ファーブルの「私は血」は見逃すべきではない。過去の作品を好きな人、女性などで嫌う人もいるだろう。リアリティなどで引っ掛かる人もいるかもしれない。しかしこの問題作には何物にもかえがたい強いパワーがある。体を突き詰める意志があり、それが…

コグレアケミ、石本華江、白榊ケイ

中西レモンが主催する畳半畳は、その名の通り畳半分のスペースで三十分五組が踊る。有名無名ダンサーから知る人ぞ知るパフォーマーまで玉石混淆。 コグレアケミはショーダンス的衣裳ででてきながら、踊りっぼくないポーズの動き、前衛民族音楽のようなトーン…

中野で花売り、そして黒沢美香

中野駅南口右信号渡ったサンジェルマン隣の花屋で舞踏家井上みちるが花売り娘。中野の劇場ポケットやシアターゼロ、テルプシコールで公演に花を送るときはぜひ立ち寄りを。王子の東京バビロンの「踏み外し」シリーズで2月17日に踊る予定だ。 そしてテルプシ…

愛し合う、ユミ・ウミウマレ

横浜ダンスコレクションでヴェロニク・ケイ振付、「Faire l'amour」はフランス語ではセックスするという意味。しかしJPトゥーサンの話はシンプルな愛の物語。彼の抽象っぽいリアリティをどうだすかはなかなか難しい。康本雅子の持味をもっと出してほしかった…

上村なおか、ヤン・ファーブル

上村なおか「ニューホライズン」。白いリノに重なる四角い照明、強い生音から採ったようなノイズで、音節するような動き、振りは上村が模索する新たな世界を感じさせる。笠井叡の振付作品参加などで、影響もありそうだが、「自分」を生きようとする。上手奥…

ナチョ・ドゥアト、神村恵Co.ltd

日曜にナチョ・ドゥアトのスペイン国立バレエと神村恵カンパニーを梯子したが、どちらも素晴らしいものだった。 ナチョ作品は「バッハへのオマージュ」として全編バッハのさまざまな曲で二十以上の作品・場面を踊り続けるのだが、ナチョ自身によるゴールドベ…

本田和博展@ ギャラリーK

1/29〜2/7、銀座一丁目のギャラリイKで、本田和博展が開催された。紙やベニヤを使った変形の素材に色鉛筆で遊ぶ子供などを描くのだが、尋常じゃない。不規則に左右に引かれた線は素材に食い込み、のどかなはずの風景に緊張を与える。暗いものを見る…

山田茂樹のチャレンジ

ストリート出身ながらプティのピンクフロイドバレエなどにも出演し、身体性が高く評価されるダンサーで、踊れる男だけのダンスグループ、カイム、KAyMの一員、山田茂樹が初ソロ公演を行なった。場所は中野planBで、舞踏の多いアングラ、まさに地下の小屋にい…