愛し合う、ユミ・ウミウマレ

横浜ダンスコレクションでヴェロニク・ケイ振付、「Faire l'amour」はフランス語ではセックスするという意味。しかしJPトゥーサンの話はシンプルな愛の物語。彼の抽象っぽいリアリティをどうだすかはなかなか難しい。康本雅子の持味をもっと出してほしかったというのも正直な気持ち。ヴェロニクによれば、これはいかにもフランス的な物語で、それを日本に持ち込む差異を意識したらしいが、別れる前に最後の旅行というのは、日本でもあるかなあ
赤レンガから速攻、バンクアートで途中から、アートバーレスクなるダンスショー。元駱駝艦のユミ・ウミウマレらがオーストラリアから襲撃し、たかぎまゆらが迎え撃つ。ユミは豪華な着物から見得を切りさらに文字入りの裸身のインパクト。長身のモイラ・フィヌケインは風船で湧かせ、たかぎまゆはポンポンダンスの「間」で個性をだす。たかぎはかなりよかったぜい。ショーのノリが内容によっては、かえって新鮮さを与えることを体感させ、楽しさは観客の拍手がしめしているとまさに思える舞台だった。モイラたちは欧州巡業から日本へ。プロのエンターテイメントや。
会場で会ったいま天鶏、大駱駝艦創立メンバーのの田中陸奥子はユミに呼ばれて3月にオーストラリアで踊るらしい。

写真は正月の家の近所の風習。意味は今度きいてみよう


志賀信夫