神とユッスー・ンドゥール

と書くと、神様のようだが、「ダンスがみたい」の神雄二の舞台だ。最初は川野真子とのデュオ。クラシック一曲で通す潔さはいいが、川野の持つ奇妙な要素は出ずに真面目。最後に朝の食卓が作られるがアクセント程度で意味はない
二つ目は蝿男の話で役者を二人使ったが、これはなかなか個性派。神は「無言劇がやりたい」そうだが、なら最後の台詞はいらない。というか陳腐だ。アイデアは海外物っぽくセンスがいいので、時間を半分にタイトにして台詞を除いたら、かなりいい作品になると思う
そしてセネガルの至宝、ユッスー・ンドゥール
アフリカミュージシャンでポップス界にも知られる存在。人見記念講堂というクラシックのハコのためか、最初はそぐわないが、次第に盛り上がり、前に行ってスタンディング。ともかく天性の歌唱力、ピッチ、音程が確かでハイトーンがきれい。メロディにどことなく切なさがあり、はまる。音はやはりトーキングドラムジャンベ、コンガを西アフリカ流にスティックと手で叩くのがかっこいい。リズムがうねりだすと、体も思わずくねりだす。カラカラ音のエレキも特徴だ。暑いのにノリノリで汗かいてもうた。東京の夏音楽祭もこれで終盤かな。写真はパンフの絵。