玉野黄市還暦舞踏@ ゴールデン街劇場

土方巽の初期からの弟子玉野黄市は早くに渡米し、ロスで舞踏活動をして、国際化の一翼を担ってきた。その動きと世界は独特のものがあり、舞踏創世期の匂いを感じさせる。その玉野も六十、師土方巽より長く踊る。
新宿ゴールデン街は活気が戻っているが、そこで舞踏写真展を続けるバー、ナグネの店主田の企画で、記念公演が開かれた。舞台には工藤丈輝、貞森裕子、入月絢が登場し、玉野の世界を盛り上げた。
玉野は音楽家喜多郎とともにも活動しているが、新作のCDとともに、来年大規模なワールドツアーを予定し、出演者のオーディションも行うという。舞踏の世界がさらに広がる気配がする。
志賀信夫