デロワイユ、まことクラヴ@ 円形

ダンストリエンナーレでは、カナダ・モントリオールのダニエル・デノワイエが三人の女性を振り付けた。ギターアンプのフィードバック、いわゆるハウリングを使いながら、それぞれの独自の動きを生かした舞台。特に足にこだわったダンスや映像には、アイデアのみではない身体意識と女性の身体と感覚、人間関係などを見つめる真摯な眼差しが感じられた。
まことクラヴは遠田誠のグループ。ジャージにゼッケンで体操風のコミカルな動きが特徴だが、よく見ると意識はもっと高い。今回は本を読むというモチーフで一つの舞台を構成した。横たわり本を読むポーズのまま動いてくる冒頭から、女性に二人が本を読ませる場面など、コミカルかつあちこちから入れる円形劇場の特質をうまく生かした舞台だった。そして何気なくクリティカルな視点がちりばめられている

なお写真は、青山円形劇場のとなり、国連ビルでやっていた新ピースマークのためのイベント
国連ビルをピースマークが埋め尽くし、ちょっとドクロのようで面白かった
志賀信夫