雪岱ナインフィンガー、池田龍雄

すでにツィッターでつぶやいてしまったが、昨日は横浜ダンコレから新国立で東京シティバレエのカルメン
今日は埼玉近美で小村雪岱展からさいたま芸術劇場という、武蔵野線利用者にはベストのプランを組むも、強風で武蔵野線が止まる。やむなく混んだバスで本八幡から秋葉原経由で北浦和という超遠回り。おかげで二時間見てラーメンという予定が一時間見れず、図録も売り切れで注文。さらに肉筆のいい作品が日本画の陳列棚。あれはどこも遠すぎる。美術館は考えるべき。なので見づらいったらありゃしない。見せてやる、出し惜しみ的な古来の日本画の美術館モードは変えないと。
ともあれ、さらに大宮回りにしてさいたま芸術劇場に。アラン・プラテル、池田扶美代、ベンジャミン・フェルドンクによる『ナインフィンガー』。重たいぞこれは。最初、アフリカの兵役で上官に弄ばれた男のトラウマ幻想と思ったら、少年兵の問題と虐待を扱ったリアルな話だった。おおとりさんの、ベルギー人はでもルワンダコンゴの支配があるから、実はリアリティがあるんだという雑談で納得。ただ想像力で補うといっても、携帯でゲームやツィッターで興じる自分がどこまで?戦争のリアルなど体験しないほうがいいのはもちろんだが。
ダンサーたちの問題意識を、審美主義の世間知らず、今頃気づいたかとするのではなく、しかしプロパガンダでもなく、どう関わるのか、関わらないのかは、難しい。そしてこの問題は特定でなく変わらず存在し続けており、ある面では、美化されがちな日本の十代の特攻隊までつながっているともいえる。少なくとも、日本の少年兵による特攻隊を美化し、日本精神を説く輩と動きには、ノーといいたい
そして敬愛する画家池田龍雄展最終日で、原宿駅前の月下の果実会に行く。さくっと帰る予定が、旧知の踊り手もいて、打ち上げまで。サロン展モードだが、主宰香月人美の挑戦は応援する
★写真は北浦和駅前に残り続けるレトロな風景。三十年前学生で通っていたころ、そのまんま