境野ひろみ

★12月4日
『雑草花子』テルプシコール
境野ひろみは土方巽の後期の弟子の一人。土方の経営する将軍グルーブの一翼を担っていた。長く阿佐ケ谷のアルスノーヴァでソロ活動をしていたが、舞踏関係者以外に注目されるようになったのは、岡本太郎美術館の土方展だろう。それから美術関係者などにじわっとファンができた。今回もテルプシコールは満席。実力と魅力を示すといえる
冒頭の緊張、中盤の上手ホリゾント角での歪み、そして最後の椅子の上のピアソラでの表情と仕草だけの踊り、これらには舞踏の緊張感と一級の身体表現がある。ただ、時折見せるコミカルな部分など楽しいがは躊躇いが見えるようなので、もっと過剰な馬鹿さがほしい
★写真は美学校企画初日の打ち上げで、中野つつみのラムチョップなどに舌鼓を打つ室伏鴻大須賀勇

志賀信夫