小林嵯峨、芥正彦

★11月29日
小林嵯峨+ノスリ、カンバス
黒や白のシンプルな衣裳で、おどろおどろしさは抑えられ、踊りをしっかり見せるという方向で、新たな世界に踏み出した印象だ

☆芥正彦「アルトー」テルプシコール
伝説のパフォーマー、『地下演劇』『ホモフィクタス』主宰、東大闘争時の三島由紀夫との論争など、七十年代世代のカリスマでもある芥正彦。
全裸で登場し、服を着て朗読、また脱いで全裸で去っていく。その朗読には、自分の主張が激烈に挿入され、テクストと観客を撹乱する。肺を傷め酸素吸入をしながら、訴え続ける言葉は意味を超えて観客とともに渦巻く。

志賀信夫