新藤歌子、スペカラ

★8月2日
輝く未来新メンバーによる試演『新藤歌子』
シーン1は山下彩子のソロ。下手の窓を空けた採光での照明はインパクト。抑えた動きは体に視線を集めた
シーン2は伊東歌織と安宅一平のデュオ。一方が伸びれば他方が縮むという動きを徹底し絡めていくのが、面白い
シーン3は女性四人が笑う、泣き笑いするということにこだわったコンセプトで、特に冒頭、四つ足で登場して笑う姿はなかなか異様で魅力的な場面を作った
・最後は全員の即興だが、箱から何かを取り出して、というマイム的動きからの一連の振りをテーマとして繰り返し、そこから即興するという、ジャズのアドリブに似た構造で、一本筋の通った舞台になった
■そして新井薬師スペシャルカラーズのローリングライブ
神林和雄と黒田月水のデュオは渡辺の綱の物語。鍛えた神林の肉体が古典の情念と絡み合う
次の岡部春彦のサックス、小瀬泉のピアノ、モリシゲのチェロに亞弥のダンス
亞弥は膝立ちで上手から進み、片面を下にして横たわり口を開けるその姿に引き込まれた

志賀信夫