小松亨、かもめマシーン

★7月31日テルプシコール
小松亨は女性舞踏家。遅れたので横たわる場面から見たが、横たわる姿は実にいい。肌色の下着に汚れたような黄土色がまとわりつく。起き上がり蚊取線香に火をつける場面を見て、目的ある行為は体が素になってしまうと思った。立ち上がって踊ると迷いが見えるが、次の白い衣裳、姿としては美しい。何をするかではなく、自分の体と戯れることで舞台は成立するだろう
★8月1日西荻がざびぃ
かもめマシーンの芝居『家族』
説明を極力抑えて会話から徐々に何が起こったのかをわからせていく萩原雄太の戯曲の手法は魅力的
引き籠もった娘のキャラも立つが母親役の演技が自然。シンプルだがしっかりし立体感あるセット、照明ともに舞台を見せる
ただ物語にもう少し強いトピック、カタストロフがあるとさらに魅力的になるのではないか
志賀信夫