鈴木ユキオはやはり必見。愛だよ

★7月24日
トヨタアワード受賞者公演の『言葉の縁』は素晴らしい。前半の争う場面の緊張感。特に安次嶺への黒スプレーの暴虐などのテンションから優しい後半、愛のある場面を作り出す。それをじっと背景に騙し絵となった鹿が見つめ、雪が降る。いやあ美しい。
音楽もそして男女ともに多いダンサーも見事に舞台に生かした。
言葉は少し多すぎるし場面も多く、タイトにしていいのだが、しかしこの長さだからある見応えを与えており、混沌の意味も立つといえる。とりあえずはそのまま受け入れ、この作品の与えるものに浸っていよう

志賀信夫