白桃房@大原福祉作業所

友恵しづねと白桃房は以前から福祉関係施設で舞踏のワークショップなどのボランティア活動を国内外で行っている。アフガニスタンベトナムなど海外でも活動しているが、今回、世田谷の大原福祉作業所で、秋の祭りに知的障害者たちと舞台を作り発表した。
祭りは「命(ぬちどぅ)・宝」と題したもので、能の仕舞、ジャズコンサートもある充実したプログラム。
芝居は沖縄戦体験を描いた実話、比嘉富子の『白旗の少女』を題材にした『沖縄のサザエさん』で、第二次大戦をサザエさん一家が沖縄で体験するという設定、作業所長の堀田和子が書いた脚本。昨秋からここでワークショップを行う白桃房のメンバーと参加者たちが、地蔵たちになる。米兵を救うワカメ役の女性など熱演に観客は沸いたが、なかでひっそりと地蔵の一人を演じる芦川羊子が静かな存在感を感じさせた
舞踏家たちには障害者や精神病院などでワークショップなどを行う人も多いがいるが、こういった公演や発表会は直接参加者と触れ合う機会でもあり、とても意味があるという思いを抱いた

写真はこれを報じた新聞記事

志賀信夫