夜行館@亀有香取神社、2007.9.29

劇団夜行館は笹原茂朱が七十年代に立ち上げ、大八車を引いて四国各地を歩いて巡って公演し、青森に行き着いて、そこで活動を続ける、いわは伝説的アングラ劇団である。笹原はかつて唐十郎と明大劇研で状況劇場を立ち上げたことでも知られている。
東京公演は稀だが、今回亀有の香取神社境内で二日間野外公演を行った。
青森の土着物語、民謡と白塗りのアングラが融合し、土地の力を感じさせる。さらに赤土類が遥か頭上をロープで渡り、笹原の松明がそれを照らす。そこにオリジナルのねぷたが加わり、乱舞する女性たち。この取り合わせは異様にマッチしている。
ほかでは見られないこの世界には何かがある。

写真は亀有名物両津像

志賀信夫4-B