白井剛、伊藤キム、砂連尾理

●土曜はまず、トヨタアワード受賞者公演で白井剛『ザコ』。発条ト仲間の粟津裕介、スカンク、野村誠倍音S尾引浩志ら音楽家とのコラボというか、演奏をダンスにするなどかなり楽しい試み。この先白井の作品に新たな展開をもたらしそうだ
●さらに伊藤キム@水上アートバスは講談師の神田京子と、隅田川の風景を絡めてウンコビル怪獣となるなど楽しいのみならず、実は「言葉とダンス」の試み、実験ともなっているのは、さすがキム(写真)
●そして麻布ディプラッツで砂連尾理振付による『In-Atsu』は男二人のソロ。ストイックなデュオはドッペルゲンガーのようで、ニュートラルな身体性には少し歪みがほしいか
志賀信夫