トヨタ、そして必見、砂山典子

トヨタアワードガラ。黒田育世『SIDE B』はさすがにいい作品。何度でも見られる。砂連尾+寺田作品は、ワークショップの男女が二人さながらで踊る。これはダンサーの個性次第か。黒田育世の『モニカモニカモニカ』も福岡のワークショップ生による舞台。松本じろの音楽との絡み方など面白い場面はあったが、ワークショップという枠を出ない。メンバーにセッションハウスで見た踊るスポーツマンの一人がいる。山崎広『イルカ狂』も作品としては立たない。ユーモアとネタは伝わらないし、結局踊れる体を見るだけだった。
●神楽坂、ダンスが見たいでの砂山典子。ダムタイプ、美香ダンサーズと活躍だが、吾妻橋ダンスクロッシングのスナッキーによる政治パロディパフォーマンスが気にかかっていた。そうしたらマジ面白い。エロと政治を絡めることが、リアルをある程度獲得できることを感じる。一般には真逆と思えるものが意味を持つところがいい。そして男根中心社会にバイブピストルを撃つ意味は、フーコーやジェンダリスムよりも、現在は有効に思える。オムツのラクダ艦、松田篤史も好演
写真は「撃つな」という砂山典子