会田誠・山口晃展、田山明子舞踏

会田誠山口晃の人気は増すばかり。ついに上野の森美術館で二人展。この前にここで見たのがダリ展だから、もはや匹敵か、はともあれ、「TH」でインタビューした三年前からいままでしっかり人気は高まった。網羅的ではないが、それぞれの時代のいい作品が揃う。そして競うような新作もでかい。また山口のおりエンナーレと会田のおにぎりマンビデオなど遊びもいっぱい。雨の日曜だが観客が多い。昨年の山口のインスタレーションはかなり並ぶ
田山明子は笠井叡の天使館出身だが、近年復活して自分の舞踏を追求。「情熱の花」としてソロを続けてきた。足を開いて膝を折り前屈しはじめていく動きはタイトでありながら詰まった熱情が溢れる。拘る赤の帯状の美術とともにオリジナルの世界がある。ペットによる音は舞台に合っていたが、途中に一景、パーカッシブな音かリズムを入れるとアクセントになり、舞台の見え方が変わったろう
聞くと田山の娘は京都の舞踏グループ、ポポルヴフに参加していたという。琵琶湖で見たときにいたらしい。
写真はその子ども。三代舞踏家の誕生か
2007.6.10

志賀信夫