アンダーソン・カサグランジ公演

大野一雄舞踏研究所に来ているイタリア系ブラジルダンサーのソロ。入れないような小さなタンスから登場し、ビアノに登り梁に上がって猫のように啼などからニーナ・シモンの奇妙な果実で吊る下がり、鏡を立ててオフェーリアとして入水、さらに白鳥で蘇生して踊るなど、物語的にはベタなのだけど、動き、間合い、感覚などすべていい。最後に魅せるバレエテクだけでもかなり高い。フランスで学びピナ・バウシュのブッバダールにいた力はさすがだった。写真は大野一雄とアンダーソン
志賀信夫