*p1*ティツィ、井上みちる、類語辞典
12月12日
●ティツィ@セッションハウス。会場を紹介してチラシを作ったり協力した。巨大なバラの花を付けたり、髪を物凄い長さに結った姿(鬘だが)など、美術的発想力がおもしろいと思う
12月13日
勅使川原三郎『ない男』@シアターカイ
ロベルト・ムージル『特性のない男』は七十年代によく読まれたが、このテクストを素材に朗読が流れるなか、勅使川原と男女のダンサーが物語、言葉に即した動きをする。勅使川原はマイムを学んでいたため、ある意味で原点を探ろうとすることか。
石田徹也@練馬区美術館
日曜美術館で紹介されて広く知られた三十代で亡くなった画家。短髪の同じ男性が飛行機やパワーシャベルと一体化したりという奇妙な迫力。サラリーマン生活の皮肉から次第に人間の孤独そのもの、さらに病の体験が重なり壮絶だ
●井上みちる@アートランド
最近の脚立を使う冒頭、体を隠すために、宙に浮く緊張が感じにくいのが、残念。踊る意識はいいので、見せ方を考えるといい

12月14日
●金魚@アサヒアートスクエア
鈴木ユキオによる『言葉の先』は、言葉に依らず体が何を語りえるかを追求する。シアターカイで見せた四角い光の空間で、闇と光、存在と無の間を行き来するような身振りを見せたが、そこから発展していく作品のようだ。
勅使川原がカイで同様の四角い照明に奈落を使ってみせたが、言葉との向き合い方は真逆だ

●小松亨@テルプシコール
子供用自転車にまたがり倒れるまでは緊張も高く引かれたが後半それが切れたのは残念
●写真は自分が執筆者の一人である講談社類語辞典』。以前に書いた『類語大辞典』が改訂されハンディ版になりこのたび刊行された。亡き柴田武先生らの元で書いた。怒り、驚きなどの項目を担当。懐かしい
志賀信夫4-B