Vermeer,Hammershoi,TCAF,CAVA

携帯からでタイトルに制限があり、失礼
22日。
フェルメール展は四か月やっているからと思っていたらそろそろヤバイ。九時開館に八時半から並べばすいた状態でいくつか見られるという目論みは当たり、最初に『小路』に向かうと二人。堪能。七点いずれも一度は見ているが、照明など状況が違うとまた異なる。今回『絵画芸術』が来れずに、代わりに『手紙を書く夫人と召使』が来た。実は目玉だったからちょっと問題。ただ師ともいわれるファブリチウスにスポットがあたり、実にその自画像がいい。『ごしきひわ』は有名で何度かみたが、今回の自画像はいい。現存は八点ほどとかなり希少作家。というのはデルフトの火薬庫爆発で死亡、作品もかなりそれで失われた。あとデホーホに焦点が当たっているが、メツやダウなどもいい画家だ
ハンマースホイは気になったので立ち寄る。    妹のうしろ姿の絵は素晴らしい。はがきがないので意気消沈。フェルメールの室内画をモノトーンにして人を不在にするか、いても後ろ姿。だが、家でフェルメールの画集を見たら、不在と後ろ姿の先人画家がいる。ヤコブス・フレル。詳細不明の謎の画家だ。展覧会ではホーホ系と流したが、ハンマースホイを見たあと見ると類似性が際立つ
●TCAFは国内外のギャラリーが出展するフェスで、昨年から東京美術倶楽部で開催。二十年前骨董雑誌をやっていたときには通った。立て替えた近代ビルに面影はまったくないのが残念。関西や地方、韓国、中国の出展がおもしろいのは以前からだが、今回中国に勢いがある。大河原愛は不在。さとうかよの解体再生ヌイグルミ・キマイラに大注目
松濤美術館で池口史子展。外人女性像が特徴的だが気が付いたら室内画、フェルメール的構図。さらに海外の窓から見たような風景には人が一切いないことに気付く
●下ってギャラリーアンドゥでさかぎしよしおう展。これはまた素晴らしい。ミニマル、コンセプチュアル、工芸、リアリティ、相反することばが浮かぶ。既に評価され森美術館六本木クロッシングスでも見られたようだ
●神楽坂ディプラッツでCAVAの『罠』。期待以上に面白い。物語の構築力、感性ともにかなりよいと見た、水と油なきあとを支えて頑張り、マイムの雄の一つだ。観客の拍手にその評価は表れている。次回も見たい舞台だ
こうやって朝八時半から夜八時半まで。座ったのは電車と舞台のみ。なぜ痩せぬ。一日外れなき、満腹感ゆえか
●写真は上野の紅葉