開座@ギャラリーコンシエール

岡庭秀之率いる開座はアングラを継承する一団。寺山修司に憧れ上京したら亡くなったゆえに、気合いはなかなかだ
剃髪系の若手組に混じり、貞森裕児の踊りはしっかり厚みがある。玉野黄一の舞台などで鍛えた存在感はさすがだ
なかで長谷川六がゴッドマザーのように緩やかに踊り、他が一列に手を差し伸べる場面も印象的
岩城里江子のアコーディオンが低い和音を繰り返し、全体のイメージを作っていた。聞けば、アンリ・ファーブル作曲の「蝉」という。舞台のタイトルはジャン・アンリ・ファーブルだ。展示されていた作品は旧知の山尾文則によるもの。初めて見たが、板を鏝で焦がして描いた質感はなかなか魅力的、幻想的だ。
日曜まで
2008年7月30日水曜〜8月2日土曜・開演19時30分/8月3日日曜・開演16時
Gallery Conceal(ギャラリー・コンシェール)
渋谷区道玄坂1−11−3富士商事ビル4階/電話3463−0720


志賀信夫4-B