バレンタイン、明晰の鎖、手柴孝子

★継荷比州吼浪音の在手名は美濃焼の壺に入った苧琥抹茶栗入。神戸の和洋混交菓子で、すこぶる美味
写真のように、深緑の器も趣ある
あ 半分食べちまった
★大橋可也は吉祥寺シアターの背後を開けての冒頭。通行人と日常が舞台に混ざり、意図は伝わった。後半の女性と映像の示す偏執もリアルだ。リアルな身体を追求することで虚像、非日常を獲得しようと試みているのだろう。批評との対峙や三段階の料金設定など常に問題提起を行う大橋の明晰三作目はどうなるか
石井みどり折田克子舞踊研究所主催のI.O DANCE FLAME 2008は楽しめた。2月11日12日、シアターカイでの公演。花輪洋治や岡庭秀之の存在感、菊地尚子振付のボレロも見事、藤田恭子のソロも今後に期待できるが、手柴孝子のソロは圧倒的。白いバレエ的衣裳で淡々と体を確かめ、踊りを確かめるように踊る動きと姿は、まさに舞台に踊り自体が音楽のように静かな歌を紡ぎ、小さな花が音もなく開く、その過程を目撃しているようであり、感動した。無音でもいいくらいだ。こういう踊り手に出会えるから舞台に通うのだ
3日間で16団体がでたが、研究所とは関係ないものも多いらしい。懐深い企画だ。ちなみに藤田、手柴は研究所所属。また見たい
志賀信夫4-B