池田龍雄、ダンカン舞踊、金森穣

池田龍雄はいったいいつ作ったかと思うほどすばらしいパワフルな新しい作品を発表。木をこのように絵画的に使い、平面と組み合わせた展示には圧倒された。78歳とは思えないほど精力的にさらに前に進んでいる。京橋のギャラリーユマニテで26日まで。

佐藤道代はイサドラ・ダンカンのダンスを伝えようと熱心に活動している。
今回は米国の第一人者ジーン・ブレシアとともに舞台を、浅草のアサヒスクエアで作った。ゆるやかな動きは飛ばずひらひらという印象だが、ダンカンの養女の継承によるダンスは舞踊史的に価値があるだろう。日系のバイオリニストと美術家とのコラボだが、その吉野美奈子の彫刻、抱擁シリーズは魅力的だった

金森穣の『トリプル・ビジョン』は三本立て『ブラックアイス』の新版が魅力的。前の黒の地がすりの床に対し白のリノリウムにして、それを--。さすが金森。
稲尾芳文とヒョットの作品は『シボニー』ダンサブルで楽しい。大植真太郎は反対に演劇的なアイデアを入れながら、ダンスを「外し」かつダンス的な面白い作品『ソロ、ソロ』を作った。特に人形の使い方がうまい。
ノイズムはダンサーが入れ替わったが、木佐貫邦子の桜美林大での教え子で注目していた石川勇太が参加していたのにはびっくり。健闘している。期待しよう
NHKテレビで芝居『詩人の恋』を見た。加藤健一と畠中洋の二人芝居だが、大傑作。やばい。放送があったらぜひ逃さないほうがいいなあ。

写真は池田の旧作から。新作はぜひ生で