砂連みさ、中山ケンジ、森下洋子

砂連尾+寺田@駒場あごら劇場は、黒い壁にチョークがポイント。振付、アイデアも面白いが、やはり寺田みさこの動きが売りだと思う。素早く独特のダンスのボキャブラリーは、彼女の場合、ダンス的ではない動きにも有効だ。そしてそれを支えるのが二人のつながり方だ。その関係がダンスという場と手法で密度のある世界を産み出している。
初台のカフェ+キッチンのギャラリーで中山ケンジ展。今後メルヘンを超えるものが追求できるかもしれない。ライブで打ち込みとギターの音を漂わせたミヤウチユリ(男)のリフレイン的アドリブはロードムービーに合いそうだ。二十四まで。
森下洋子の十八年ぶりのライモンダ、その一人で淡々と踊る姿には舞踊のミューズが宿っていて、息を呑んだ。
写真は越後妻有のニブロールの映像
志賀信夫