クリッパ、武内靖彦、文楽

5月13日はセッションハウスでイスラエルのシアタークリッパのデュオ。オブジェを使ったコラージュのような舞台だが、紐を駆使した多くの仕掛けを二人が操りながらつくる非常に面白い舞台。オルフェウスがテーマで小さい竪琴を使ったり音楽もいい
さらにクリッパがマドモワゼルシネマを振り付けた作品も、これまでにない発想とタイトな振付けで見応えがあった。唯一の男性河原田隆徳はクリッパのメンバー。なお15日月曜には原宿竹下通入り口のカフェ・ジャックロボットでクリッパの映像とトークがある
さらに夜は中野テルプシコールで武内靖彦のソロ。4M近い弓形の鉄の角材がモノ派的な雰囲気を醸すなかで、僅かに動いていく。大半は静かな抑制したところから、ある爆発がある。美しく真摯な舞台だった
14日は文楽公演。三味線弾の襲名披露のため、他の三味線弾も凄い気合いで、見せ所もおおく、負けじと義太夫にも熱が入る。
志賀信夫